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2009年 03月 06日
ドイツからおきゃくさま
気温は6度、3月に入って雨が続き肌寒い午後を迎えたモンドニコよりこんにちは
みなさん お元気ですか!

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先週からドンナコレクション、ミペルミカムと
展示会めじろおしのミラノ

ファッション業界関係者・バイヤ-が
世界中から集まる春一番です

さて今日は雨の中、
ドイツからおきゃくさまがありました









「おりこうさんにしてるのよっ、ジェリー」 「わかりましたワン」

親子のような会話が交されるほほえましい光景に、おもわず写真を撮りました



まずは工房内へと。。。

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Cartamodello

厚紙に起こされたオ-ダ-メイドニットの型紙
創業64年、そのひとつひとつには顧客の名前とブリアンツァ訛りの言葉が付いている



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Taglio

10人に満たない少人数で、職人も縫い子も黙々と朝から夕方まで作業は続けられる


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Cucito

若いレオナルダの手
先輩たちの手元を見て技術を覚える、かつてもそうであったように・・・


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Controllo

工房で一番の年かさはアンナ、縫い子50年以上の経験を積む ニット縫製職人 です
当時のイタリアでは学校を出て10代そこそこで工房に入り、年金まで働き続ける職人達が多い、その一人




小さな飾り気のない工房内には、ミシンの音だけが悠々と流れていました
コンピュ-タ-の時代にあって、機械技術の変化迎合にあえて目もくれず、伝統スタイルを押し通し続ける職人さんたち
職人を家族のように育てながら、何倍もの時間を要する割の合わない方法を
かたくなに今でも守り続けている工房は、きっと高い意識のある人たちなのだろう


大理石の床をカツカツと歩くヒ-ルの音を消したくて、私は爪先で歩きながら
イタリアの人々は、本当の意味で哲学者なのかもしれないな、と思った
ファッションだなんて簡単に言ってしまうには、あまりにも偉大なイタリア伝統技術です


そろそろ。。。
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「ジェリ-、さぁ、起きてっ、フランクフルトの家に帰りましょ。」

とても疲れてれていたのでしょう、それとも寝心地がよかったのか ... 起こすのが大変でした


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by interoyoko | 2009-03-06 06:07 | ゴットファ-ザ-


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